JIEL主催のTグループ(人間関係トレーニング)

1946年K.レヴィンと研究者たちによるワークショップから誕生した「今ここ」でのかかわりから学ぶTグループ(Human Interaction Laboratory、日本語的には、人間関係トレーニングと呼ぶとよいでしょうか?)。米国でTグループがスタートしたのが、その翌年の1947年。
 日本には、その10年後に、九州大学や名古屋大学など社会心理学者による紹介やキリスト教教育の中に導入されていき、立教大学キリスト教教育研究所でTグループの実践は盛んに行われました。
 Tグループ体験のインパクトの強さが企業活動の中に取り込まれ、またインパクトを与えることがTグループの効果であるかのごとく流布していくことになりました。そのことは、Tグループの中で影響力をもつトレーナーの働きかけ(介入)の問題もあったのだろうと想像しています。
 本来は、「今ここ」での人と人とのかかわりの中で、一人ひとりに起こる気持ちや考え、行動の仕方を大切に扱いながら、参加者の対人関係のありようを考えたり、メンバー相互の影響関係を吟味したり、グループのダイナミックスを理解することが大切な学びになります。それは、誰か(トレーナーでもなく、他のメンバーでもなく)自分の意思で学びをつかみとろうとする相互信頼の風土をいかに創るかがとても大切になると私は考えています。
 不安にメンバーを陥れ、それから逃れるために行動を起こし、それを他者に非難されたり、褒められたりして学ぶものではないのです。
 NTL Institudeでは、Tグループは今もなお、脈々と伝統とまた新しい試みをしながら、継続して開催されています。
こちらからNTLのTグループの案内を見ることができます。

 JIELでは、もう一度、Tグループの原点にもどり、Tグループがもつ価値観「一人ひとりの尊重」、そのためにTグループがメンバー一人ひとりにとって大切な学びの場になるための探求を続けると共に、社会のみなさまにできる限り安全安心に学び合えるセミナーを提供していこうとしています。共感していただける方は、ぜひご参加ください。
こちらからJIELのTグループの案内を見ることができます。

 Tグループの集中的グループ体験後も、フォローアップやオンラインによるミニレクチャーセッションや、Tグループファシリテーター(トレーナー)トレーニングなどの、研究員とともに学んでいける機会を提供しています。