第2回ラボラトリー体験学習基礎講座〜プロセスから学ぶグループとわたし〜

2016年5月7日(土)8日(日)の二日間にわたり、表題の公開講座を開催しました。
今年からは、副題の副題に、「教育担当者のためのグループワーク基礎体験」を付け加えました。私どもJIELが提供するプログラムは、企業、看護医療、学校教育など、幅広く教育関係者を対象に、さらにプロフェッショナル力を高めてもらおうと考えているからです。特に、体験を通して学ぶ場づくりに関しては、さまざまな学びの場を提供できるのではないかと考えています。

初日は、午前9時30分頃から受付をスタート。午前10時からプログラムが始まりました。開会の挨拶と、「ラボラトリー方式の体験学習とは」という簡単な定義のお話から入りました。
研究員の水野さんとティームティーチングです。水野さんにかわり、実習「ねらいづくり」として、画用紙を用いて、参加者相互に知り合いながら、途中、津村から二日間のプログラムのねらいや枠組みについて話をさせていただきました。最後に、参加者それぞれが、自分のねらいを画用紙に書き、ラーニングトリオ、ラーニングカルテットで分かち合いをしてランチに出かけました。

初日の午後は、2つの実習を行いました。実習「名画鑑賞」、続いて問題解決実習「ハッピーファーマーズ」です。コンテントとプロセスの話に続いての実習で、個人のプロセスの視点からグループプロセスの視点に光を当てていきました。参加者の方々も熱心に取り組んでくださり、相互に理解を深める、また新しい発見が生み出されるフィードバックがなされていたようです。私も、予定よりも早い展開の中で、JOHARIの窓の話をさせていただきました。体験とモデルの統合が、ほどよいタイミングでなされたのではないかと思っています。

翌日は、予定は午前10時スタートでしたが、参加者のみなさんにお願いをして午前9時30分スタートにしていただきました。少しでも、グループプロセスのお話をさせていただきたかったので・・・
グループプロセスの話に続いて、昨日は異なる新しいグループをつくり、実習「ブロックモデル」に取り組みました。みなさん、40分の時間いっぱい使い、正確性の高い作品を創られました。ふりかえりも、予定よりも長く時間をかけられ、充実したグループワークとふりかえりになったようです。

2日目の午後の実習は、コンセンサス実習で「プロジェクトチーム」を行いました。30分間という短い時間の中で、なかなかハードな課題に挑戦していただきました。こうした正解のないコンセンサス実習においても、いろいろなドラマが起こり、日常の自分とラボラトリーでの自分の違いや思いがけない自分の姿のフィードバックに学びを深められたようです。
最後に、D.ショーンの「内省的実践家」のお話をさせていただき、終了となりました。

皆様方、お疲れ様でした。

7月には、こうした体験学習を用いたプログラムをいかにデザインするかと言った「プログラム・デザイナー・トレーニング」が開催されます。今回参加できなかった方も、体験学習やグループワーク、アクティブラーニングを実践されている方々はぜひ、ご参加ください!! お待ちしています。