10月6日に続いて第2回ファシリテーション研修を行ってきました!

2011年11月17日(木曜日)午後1時30分から午後4時30分(実際は、午後4時40分過ぎ)に研修をしてきました。
今回のこの2回の研修は、グループファシリテーターの育成の依頼を受けて行う研修プログラムとしては、初めての試みでした。いわゆる、Tグループなど非構成のグループのトレーナー(ファシリテーター)養成のプログラムで行われるプログラムを実施しました。
たった、2日の、3回のグループセッションを、ファシリテーター役とオブザーバー役、そしてメンバー体験を通して、ファシリテーターのありようや働きかけを学ぶプログラムです。
第1回目のプログラム実施状況は、10月6日に報告しています。

プロセス・エデュケーション

プロセスに学び!プロセスに生きる! プロセス・エデュケーションとは、プロセスから学ぶことを支援するシステム(場)づくりです。 学びの場づくりと学びを促進する働きか…

第2回目のプログラムでは、まず、
13:30
導入として、前回(1ヶ月ほど前の体験)をふりかえりながら、ファシリテーターの観る視点としての「コンテントとプロセス」について再度お話をし、特に、話題が何か、軽い話か重い話かなどが参加者には気になることのようなので、あえて、どのような話題でも、その話題が生まれた時、発言した人の思いや気持ちはどのようなものか?その話題が出た時のメンバーの気持ちはどのようなものか?また、それを扱っている時のメンバーのそれぞれの思いや気持ちはどのようなものか?話題が何か(コンテント)も大事だが、このことに焦点を当てることが大切になると話をさせてもらいました。
それと、ファシリテーターのE.シャインが『プロセスコンサルテーション」で述べているORJI(観察・反応・判断・行動)の連鎖についてもお話をして、ファシリテーターの内的なプロセスを見る視点としては、大切になるだろうと伝えました。
そして、いよいよ、ファシリテーター体験、オブザーバー体験、メンバー体験の2セッションを行いました。グループセッションは、時間の関係で、25分間。ふりかえり用紙の記述が10分ほど、ファシリテーターへのフィードバックを中心にふりかえり用紙の分かち合いを35分おこないました。
13;47
グループセッション(25分間)
14:12
ふりかえり用紙記入
14:25
フィードバックタイム(分かち合い)
15:00
インタビュー
15:08
休憩
15:18
グループセッション(25分間)
15:43
ふりかえり用紙記入
15:55
フィードバックタイム(分かち合い)
16:30
インタビュー
16:40
各セッション終了後には、ファシリテーター役であった方から、体験したこと、気づいたこと、フィードバックをもらったこと、学んだことを2つのグループ間で報告し合ってもらいました。
ひとり一人のファシリテーター体験ぁら、気づき学びを豊かにされたようです。
津村のメモからは:
・話題を提案した人がいた場合に、その話題をどのように取り扱うか?
・どのように合意を得るかかわりを促進するかの難しさを体験されてのではないかなと。
・自分の関心事(特に、人とのかかわり方)を発言された時に、まさにその発言内容(コンテント)が今ここで、どのように起こっていたり、どのように扱われているか?また、他のメンバーがどのように見ているか?といった視点からの働きかけが大切になるのだろうなあ。
・メンバーからの問いかけに、すぐにファシリテーターが声をかけて、応答しやすいが、メンバー相互のやりとりに展開するような働きかけが大切になるのでしょう。
・発言の量を調整するあまり、メンバー間の発言量のバランスをとることに終始すると、メンバーの声を聴きたいといったメンバーへの思いがファシリテーターから消えてしまう可能性があるのだろう。
・また、そのことは、メンバー間にバランスを取ることのノームや、バランスよく発言するための発言の順番のノームが生まれてくる可能性があるのでしょう。
・どうしてもファシリテーターは数少ない働きかけて、効果的に働きかけたいと思ってしまうが、場合によっては、自分に素直に数打てば当たる的な働きかけも、特にトレーニング(研修)時には必要だろうな。
・気になるメンバーに光を当てる時には、かなり新調に、また配慮をした働きかけがひつようになるのだろうな。→ファシリテーターが気になるから光をあてたのか?メンバーが気になっているのか?こうしたことは、あやふやな場面では、できる限り多くのメンバーの思いや意見を分かち合うことが大切になるのでしょう。
・メンバーが言ったことが不明瞭にファシリテーターが感じた時に働きかけもいろいろな選択肢が考えられるでしょう。
・ファシリテーターがこうだと判断したり、解釈したことは、そのまま伝えるのもよいが、メンバーがどのように感じたりどのように考えているのかをまず聴いてから、自分の仮説を確かめることが大切になるのかもしれません。
思いついたことを書き出したので、文章がかなり乱れているとは思います。しかし,まだまだ、たくさんのことを、学習者の体験をそばで見聞きしながら、私自身がたくさんのことを学ばせてもらいました。
今回、初の試みでしたが、なかなか興味深いプログラムを実践することができました。
今回も、一緒に研修に出かけてくれた二人の教育ファシリテーション専攻の修了生と現役生に感謝です。