第1回体験学習実践研究会を開催しました!
2011年度に入って、体験学習実践研究会の開催の準備が進まず、そのままになっていましたが、現場の先生の声かけて、第1回体験学習実践研究会を開催しました。
日本体験学習研究会のメルマガで、一度アナウンスしただけの研究会開催だったので、何人の方々が参加してくれるか、不安でしたが、7名の方の参加で、津村も入れて8名の参加者があり、学びを分かち合いました。
発表も、國武恵さんがしてくださる予定でしたが、國武さんの体調が悪く、急遽JIEL研究員の林芳孝さんにお願いをすることになりました。
13:30に始まり、まずは、チェックイン。参加者として、初めて滋賀県の小学校の先生も来てくださり、研究会に新しい風邪を吹き込んでくださいました。
14:00過ぎから、林さんが創作された「ヒサちゃんに会いたい」という情報紙を使った問題解決実習に取り組みました。課題がなかなか難しく、実習終了予定の20分も過ぎても明確な回答が得られず、10分ほどオーバーして、終了。
情報紙自身に、明確に回答をえら卯だけの情報がなかったのですが、すごく真摯にメンバーは課題に取り組まれました。一メンバーの津村は、課題から気持が離れそうになり、別世界に行きそうなところ、他のメンバーから引き戻される場面もありました。(不覚です)
林さんから、想定していた正解図が示され、情報をどのように整えば、よいかを少し議論した後、お茶タイムを入れて、ふりかえり用紙に記入して、メンバー全員で分かち合いを行いました。
一項目一項目、丁寧に行いました。ふりかえりをする中で、やはりメンバーのひとり一人の思いや考え、行動の意図などが見えてきて、分かち合いはとても有意義でした。やっぱり、分かち合いは必要ですね。(今更ながらですが)
分かち合いを全て終えた後、ふりかえり用紙の構成や課題(情報紙の情報)などをめぐって、話し合いが進みました。
ふりかえり用紙の構成も、いろいろな角度から観ていくとおもしろいですね。
今回は、次のようなことがメンバーや津村から表明されました。
○どれぐらい自分の言いたいことが伝えられましたか?と数字で聞くだけでなく、「言いたかったが、表現できなかったことがあったら書いてください」という問いで、メンバーの思いなどを聞くことができたこと。
○ひとり一人へのフィードバックが全員分書かれるようなふりかえり用紙ではなかったのだけど、すべてかける方が良いのではないか。書かれない人が、自分を書いてくれなかったことに寂しい思いをするのではないか。一方で、全員書かなければならないというのもプレッシャーになったり、義務的に書いてしまうことがあるのではないかなど。
○「課題を解決するのに役立ったのは、誰の、どのような言動だと思いますか?」の問いと、もう一つの「グループの活動に取り組みやすくしたのは、誰の、どのような言動だと思いますか?」の二つを識別して書くことが難しかった。→課題遂行と、メインテナンス(グループの維持)に関わる言動を分けて書いてもらいたかった。その識別をする問いかけをもう少し工夫する必要が有るだろう。特に、メインテナンスに関わるところのといかけを今後も検討していく必要が有るだろう。たとえば、「気持ちよく仕事をすることに役立ったのは?」とか「一緒に仕事をすることを楽しくするために」などと、メインテナンスの表現の工夫が必要かもしれない。
○また、二つの働きを学習者に意識してもらう場合には、小学生などの場合には、まずは、言動を書いてから、それはどんな働きでしたか?と二者択一のように、○をつけてもらうような形式のふりかえり用紙もありかもしれない。
○その他、たくさんの話をすることができました。少ないメンバーの参加者で会った故、ゆったりとそして、じっくりと話し合いができ、それぞれに発見の多い体験学習実践研究会になったようです。
最後に、次回は、
第二回体験学習実践研究会が、2011年9月24日(土)午後1時30分〜午後4時30分
第三回体験学習実践研究会が、2011年11月12日(土)午後1時30分〜午後4時30分
を確認して、終えました。
ぜひ、多くの方のご参加をお待ちしております。