大学院集中授業「組織開発:AIアプローチ」初日午前プログラムに参加
今日(8月6日)は、南山大学大学院人間文化研究科教育ファシリテーション専攻の夏期集中授業「ファシリテーション研究(グループレベル)」があり、それに参加しています。
今年のテーマは、組織開発でも、松瀬理保さんをお招きして、「AIアプローチ」の授業が展開される予定です。
午前の一コマは、中村和彦氏の「組織開発」に関わる概論のお話でした。非常に興味深い話が聞けました。
組織開発の概論的な話、そして、支援アプローチとしてシャインの3つのアプローチの型の話。
ODMapを用いた、「診断的OD」の一連の手順の話、そして、組織開発の流れの話。
組織開発の流れとして、レビン、Tグループに代表されるプロセスへの働きかけ・チームビルディング、もう一つは、リッカートに代表されるサーベイ・フィードバック、3つめにビオン、タビストックに台ホウされる社会・技術的アプローチの3つの源流の話。
そして、近年のアプローチとしてのボジティブ・アプローチ、ホールシステムアプローチ、そして今回はAIアプローチを学ぶということまで、話が展開されました。
組織変革と異なり、組織開発は、そして、その組織開発も、診断的ODから対話的ODに変遷をへていること。それは、一人ひとりのリアリティを大切にして、アプローチであることが強調されました。
こうした一連の話を聞きながら、「組織開発」の「開発」に何か、不適切な感じを抱いてしまいました。
神戸大学の金井先生が、インターベンションを介入と言うよりも、働きかけとよびたいと言われているとのこと、そのことを考えると、開発と言うよりは、「ともに創り出す」という言葉を探してみたいと考えている、今の私です。
みなさんは、どう考えられますか?誰かに変化をさせられる、開発させられるのではなく、ともに創り出す組織づくりを強調してみませんか?