今ライティングの授業のために、同僚からのお薦め本2冊目です
今週の火曜日から、学部1年生対象の『基礎論Ⅱ』というタイトルのライティングの授業が始まりました。
私にとってはなかなかハードな授業なのです。特に心理的に。なぜなら、文章を書くことを学ぶという経験をしていないこと一番大きな原因でしょうか?そして、現実に、文章を書くことが苦手であるという意識がさらに輪をかけているのです。
その苦手意識を少しでも解消するために、同僚に、テキストに加え、授業を進めるにあたって読むといい本を推薦してもらったのです。
それが、「ワインバーグの文章読本」(伊豆原弓訳)(SHOEISHA)です。
ちょうど半分ぐらいまで、読んだところですが、なかなか興味深く、刺激的な本には間違いありません。
ワインバーグは、『自然石構築法』という名称のアプローチを説かれているのです。日常生活の中で、できるかぎり“石”を集めようというのです。“石”とは、読んで自分が「感情的反応」を起こすような文章のこと、それは、エネルギーを感じることができる文章をさしています。
日常の中で、この“石”をたくさんコレクションをして、文章を作るときに、それを自由に組み合わせて、壁を作るという作業を推薦しているのです。
そして、『すぐれた文章を書くために重要なのは石そのものではない。優れた文章を書くためのカギは、石に対する人間の感情反応である。・・・・。自分が反応しなければ、読者も反応しないだろう。それが自然石構築法の秘密である。いつも感情反応に、あるいは自然石構築法ライターの言葉でいうならエネルギーに従うこと。それは石炭が自分の中で燃えるときに発する熱である』と語っています。
また、後半には、自然石構築法をマスターするためのいろいろな演習が掲載されているのも興味深いところです。こうした演習は、学生に授業という学びを提供するためにヒントになるアイデアとなりそうです。