マインドマップを活用したファシリテーション・ノートのすすめ
いよいよ来週の火曜日から2011年度春学期の授業がスタートします。私にとっては大きな授業、「人間関係プロセス論(グループプロセス)」と、「ファシリテーション研究ゼミ」のスタートです。
いずれの授業にも関係して来るであろう「ファシリテーション」を学ぶための「ファシリテーション・ノート」のお勧めをしようと考えています。特に、プロとしてのファシリテーターにとっても、自己研鑽、そしてファシリテーション研究の基礎的なデータになるのではないかと考えています。
ファシリテーション・ノートの枠組みとして、以前から、2つの著作物をヒントに考えたいと思っていました。
一つは、「プロセス・コンサルテーション」(E.H.Schein著、稲葉・尾川訳)(白桃書房)に書かれている第5章の「内面のプロセス:ORJI」です。
もう一つは、「ファシリテーター完全教本」(R.Schwartz著、寺村・松浦訳)(日本経済新聞社)に書かれている『想定や視察の確認サイクル」の活用です。
まず、E.H.ScheinのORJIプロセスを参考にマインドマップを作成してみました。
できれば、来週火曜日(4月5日9のファシリテーション研究ゼミの授業時に、(1)マインドマップの基礎的考え方の導入、(2)実際にマインドマップを描く、そして、(3)ORJIをヒントに自らのファシリテーション・ノートの作成を伝えられないかと考えています。
そこで、3つのマインドマップを描いてみました。授業よりも一足早く、ブログをご覧くださっているみなさんにご紹介をしておこうと思います。
一つ目は、ORJIの基本パターン図です。この4つのメインブランチをもとに、ファシリテーション・ノートを描いていくことで、自分の人とのかかわり方が見えてこないかなと考えています。きっと、O-R-J-Iのそれぞれのメインブランチにもう一つブランチをつけることで、ノートの付け方が、わかりやすくなるのではないかと考えています。たとえば、ファシリテーターである「わたし」、とか参加者(クライアント)である「あいて」などをサブブランチにするとわかりやすいかもしれません。
そのORJIの基礎的なパターンを理解してもらうために、作成したのが次のマインドマップです。これは、E.H.Scheinの「プロセス・コンサルテーション」の書籍をもとにキー概念をマインドマップで描いたものです。授業では、これをもとに説明したいと考えています。
そして、3つめのマインドマップは、E.H.Scheinの書籍にある具体的な事例を、描いてみました。これで、最初の基本パターンの書き方がわかりやすくなるのではないかと考えた次第です。
読者のみなさん、いかがでしょうか?