ダイアローグ 対話する組織(中原淳・長岡健)を読ませて頂きました!
少し前に、アイデアの創出などに関する思考開発や思考方法に関する書籍と、対話(ダイアログ)をキーワードに検索をして見つけた書籍を10冊ほど、購入していました。
連休に入り、少しは、自らのインプットのためにも、その中の数冊は読みたいと思い、読み始めました。いくつかアイデア本もなかなかおもしろいです。
ただ、ダイアログに関しては、5月23日に【ダイアログBar】名古屋に話題提供する役割をお引き受けしたこともあり、いくつか学んでおきたいと思っています。ただ、その会合のためだけでなく、人間関係の改善、組織開発にかかわる手法としても、関心をもっているので、数冊を購入しました。
その中の一冊が表題の書籍です。なかなか中原先生自身、Learning Bar(ラーニングバー)を主催され、意欲的な活動をされている方なので関心を以前からもっておりながら、落ち着いて書籍にふれることがなく過ごしていたのです。
昨日、そして今朝と、一機に読ませて頂きました。内容はとても興味深い内容でした。相変わらず露出狂かもしれませんが、津村が読んで描いたマインドマップを掲載しておきます。これから読まれる方、また、もう読まれたけど、何を書いてあったっけ?という方に、多少お役に立てば幸いです。
基本的には、いわゆる導管モデルで示される情報伝達型のコミュニケーションでは、伝わらず、社会構成主義にもとづき、一人称、物語を語ることと聴くことを大切にした対話の大切さを説かれています。
その行為が、問題設定と解決に向けた創造的なコミュニケーションとなり、知の共有化が促進され、その結果個人の主体的な行動を生み出し、組織変革につながると考えられているようです。
まさに、ラボラトリー方式の体験学習で扱う「コンテントとプロセス」の概念と相通ずるものがあるのではないでしょうか?本書の中では、気持ちレベル、情動レベルの問題(少なくともことば)はあまり出てこず扱われていませんが、価値観や、世界観の共有化、相手の理解、自己の理解には、自分の内側で起こる内的な反応(思考だけでなく、感情も)大切にされるコミュニケーションを、対話とよぶといったらよいのでしょう。
また、本書の最後には、大人の学びとして、「経験学習」「ふりかえること」の大切さが書かれています。まさに、ラボラトリー方式の体験学習の位置づけと同じように感じました。そして、その学びの目指すところは、個人の成長と自立を考えているように読みました。
あらためて、私どもがやっている事柄を、広く、組織人の学習としての必要性を説いていくことも大切だなあと、改めて考えた次第です。
タイトルの書の最後には、「『学びのサードプレイス』をつくる」という節があります。硬直化したものの考え方や思考形式や行動様式をほぐすためには、インフォーマルでパブリックな第3の学びの場所が大切であると書かれています。
第3とは、インフォーマルでプライベートな自宅(第1)とフォーマルでパブリックな職場(第2)とは異なるという意味だそうです。
まさに、津村のミニオフィスHCC(Human Collaboration Center)がそのような機能を果たす場になっていくことにもトライしたいと考えを強くした次第です。
津村の場合、Learning Bar(ラーニングバー)ならぬ、津村流には、プロ・エデュ・バー(Process Education Barを略して)を開いても、アルコールを飲むことばかりに、気持ちは動いているかもしれませんが・・・
なかなか、久しぶりの充実した、連休初日となっています。