「ファシリテーター完全教本」ジャー・シュワーツ著を読みました!
今日は、久しぶりに、何の予定もない、丸一日フリータイムで大学で過ごしました。
時間の過ぎることの速さを感じつつ、自らが学ぶことをどれだけしているのかと思うと、不安だらけの日々を過ごしています。
ということで、最近、勝っていた書物に目を通そうと、モチベーションを上げています。
ということで、表題に書きましたように「ファシリテーター完全教本」(日本経済新聞社)を一日でなんとか読み上げることを目標に過ごしました。
かなり荒っぽい読み方ですが、最後の第8章感情への対処法を残し、マインドマップに書き上げ、あらすじを読むことができました。
このマインドマップは、マインドマップ風であって、少々ルールから逸脱しています。そこのところはあしからず・・・
最初、この本のタイトルに抵抗を感じ、購入していたのにも関わらず書棚に飾っていたのが正直なところです。
学部生の授業で、ファシリテータートレーニングなどに関わる書籍を探そうということになり、同僚と探索をし始めたところでした。
その中での、この著作が気になり、読むことにしたのです。
完全読本に、抵抗を感じていましたが、なかなかおもしろい著作です。
プロフェッショナル・ファシリテーターの考え方がまず紹介されて、その後、ファシリテーション理論として、行動理論、一方的コントロールモデルと相互学習モデルが紹介され、相互学習モデルをベースにファシリテーターのありようが展開されています。
そして、9つの基礎ルールが、まさに基本的な考え方です。
(1)想定や推察を確認する
(2)すべての関係情報を共有する
(3)具体的例をあげて、重要な言葉の意味を合意しておく
(4)理由と意図を説明する
(5)『態度』でなく『関心』に焦点をあてる
(6)提案と質問を組み合わせる
(7)次のステップと意見の相違を解釈する方法を一緒に作る
(8)タブーを話し合う
(9)必要水準のコミットメントを生み出す意思決定プロセスを使う
というものです。
それに、「推論のはしご」、『現状分析ー介入サイクル』を言動の分析に用いながら、介入を点検しながらファシリテーションすることを提唱しています。
最後は、自分の介入を通して、自らが学ぶことが大切になるのです。
具体的な事例も記述しながらの話しの展開、なかなか実践的にも、理論的にも、興味深いものでした。