Tグループとは No.064 誕生から75年さらなる発展のためのパラダイムシフトに向けて:Marshakら(1994)のコヴァート(隠れた)プロセスモデル(Covert Process Model)(Part 2)

プリズム
 私たちが知覚することや世界をどのように意味づけるかは、個人、チーム、組織のレンズからなるプリズム(Bennett,1987)を介してフィルターをかけられています。

 プリズムに含まれるものには、
①幼少期に学んだこと:何が正しくて何が間違っているかとか、どのように振る舞うかなど
②信念、仮定および価値観:バイアスや偏見、習慣的な思考パターン、ことわざ、格言、習慣化した考え方
③形式的な理論および思考のシステム:公教育で学んだこと、宗教的、哲学的、職業的な理想や概念、考え方
④パラダイム:現象をどのように整理し、考えるかの指針となる、意識外の概念的スキーマであり、パラダイムの変化は、通常、革命的、または変革的と見なされるほど強力なもの
⑤組織文化および社会文化:組織や社会における最も基本的な側面で、人と環境との適切な関係、人生や仕事の意味みなどについて当たり前のように想定されていること

 重要なことは、プリズムの存在、その多くのレンズと面、そしてその影響力は、それ自体が見えなくて、ほとんどの個人、チーム、組織の意識の外にあるということです。私たちのプリズムを通して、見える、そして見えないプロセスの範囲が形づくられるのです。
 プリズムの内容が、正当で、適切で、受け入れ可能で、合理的であるとする行動や信念は見えるものになり、一方受け入れられないことやあまりにも現実と離れた善いものすぎると認められない、見えない隠されたものになります。

オヴァート(明白な)プロセス
 見えるようになること、またはテーブルの上で行われることは、個人、グループ、あるいは組織が許容でき、適切で、合理的な、正当なものと認識するトピックや問題が含まれています。テーブルの上に上げられるものは、システムの中では価値を置いていることであり、その規範、文化、システムのメンバー間の暗黙の合意によって、グループや組織によって異なります。

コヴァート(隠れた)プロセス
 テーブルの上に置かれていない、あるいは置くことができない行動や信念は、システムに隠された、あるいは見えないものになります。コヴァート(隠れた)プロセスを「探す」ための4つの主要な顕在化していることや場があると、マーシャックらは述べています。

◎否定されたり、テーブルの下に隠されたりするプロセス
◎プロセス(潜在意識の陰)を見るために抑圧されたか、または受け入れられないこと
◎表現されていないか、または真であるにはあまりにも善いプロセス
◎プロセス(超意識的な形)を想像するために未開発または受け入れられないこと

グループ内でのオヴァート(明白な)プロセスとコヴァート(隠れた)プロセス
 オヴァート(明白な)プロセスは、タスクに関連し、合理的で、その文脈の中で正当かつ適切であるとして、グループの支配的な規則や文化によって定義される傾向にあります。何が起こっているかを認識し、説明することができます。

 コヴァート(隠れた)プロセスは、多くの場合、関係性に関連し、感情(情動)的な事柄に関係し、意識外または無意識のうちに行われ、規則、規範、文化によって不適切なものとして扱われます。尋ねられると、何が起こっているか気づいていないし、表現されないかも知れません。隠れている問題には、情動、感情、恐怖、夢、希望、特定の者に有利に働くように意図した取引、職業上や個人的なバイアスや偏見、新しく学んで教訓やパラダイムなどさまざまなものが考えられます。(つづく)