小牧市教育委員会主催教員研修「私のコミュニケーションを考える」を行ってきました

2011年8月8日(月)午前9時30分から正午にかけての2時間30分「私のコミュニケーションを考える」というタイトルの研修を行ってきました。
プログラムは、自己紹介に引き続き、OECD(2003)の報告にある3つのキーコンピテンシーの話をして、いかに学び合う体験、人間関係づくりが大切であるかを話しました。
3つのキーコンピテンシーとは、
①社会・文化的、技術的ツールを相互作用的に活用する能力 (個人と社会との相互関係)
②多様な社会グループにおける人間関係形成能力 (自己と他者との相互関係)
③自律的に行動する能力 (個人の自律性と主体性)
であり、詳しくは、文部科学省の下記のURLにOECDの報告の内容が掲載されています。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/siryo/05111603/004.htm

確かにこれからの学びはお互いの相互作用、社会的な交流を通して、学びを得たり活用したり、他者を活かしたり、自らを活かしていくような体験が豊富に必要であり、上記の能力の向上が求められるのでしょう。
その後、ラボラトリー方式の体験学習の定義とめざしていること、特に「プロセスとコンテント」の話をさせていただきました。
続いて、実習『流れ星』を実施して、コミュニケーションプロセスについての小講義を行い、コミュニケーションの難しさと大切さの話をさせていただきました。
そして、きく実習を、3ラウンド行い、その間で、インタビューをしながら、学びを探求していきました。
本日の研修参加者のみなさんは、熱心に私の問いかけに応えてくださり、自主的にたくさんの気づきや学びを発表してくれました。
今日の研修で、意識して使った言葉は「探求」です。ちょっとAIアプローチの影響を受けているかもしれませんが、Inquiry(探求する)というメッセージは、ラボラトリー方式の体験学習の実践の中では、重要な言葉のように私は感じています。
実習、実験、試行、何らかの体験を行った後、ふりかえり、何に気づき、何を発見したのか?そのことを、参加者とともに、「探求する」という姿勢がとても重要なのではないかと考えています。そして、その探求から、学びが結晶化されていくのではないか、またその探求心が体験から学ぶ姿勢(態度)といえるのではないか、と考え始めています。
ラボラトリー方式の体験学習に関心をもっているみなさん。体験・ふりかえりから何を発見したのか?大いに探求し合っていきませんか?