センター第二日目の講座も無事終了!
昨日、人間関係研究センターの人間関係講座(グループ)の二日目のプログラムを終えました。
この講座は、二日間の通いの集中プログラムで行われました。第一日目は一昨日にブログに載せた内容でした。
二日目は、まず、朝9時に集まり、昨日の内容や終えてから感じたり考えたり、疑問に思ったりしたことを尋ねました。少しでも、昨日から今朝までの体験もともにシェアしながら、また疑問は一つでも解消しながら前に進みたかったからです。
新しいグループ作りの前に、「グループプロセスの諸要素」グループのプロセスを観る視点について、小講義をさせていただきました。グループダイナミックスの氷山モデル、特に最近は、見えやすいプロセス、見えにくいプロセス、といった表現をさせてもらったり、リーダーシップの2つの機能をグループダイナミックスの氷山モデルから少し取り出し、グループプロセスへの影響力として「タスクプロセス」「メインテナンスプロセス」への働きかけの重要性を語っています。これが一つのファシリテーターの介入の視点でもあるからです。
その話をして、質疑応答の後に、実習「ブロックモデル」に挑戦していただきました。かなり難しい課題であったと思われますが、どのグループも駐中して取り組み成果もかなりすばらしかったです。そして、その後にふりかえり。このふりかえりがとにかく、南山のセンターの講座に集まってくださる方のもつエネルギーの集中をいつも見させていただき、私自身が大きな刺激を受けるのです。ふりかえりの話し合いは、40分は続いていたでしょうか?
昼食をはさみ、インタビュー。
・役割分担はしたが、その統合ができなかったことからの不充分さを感じていること。
・タスク機能だけではなく、そのほかの働きが必要なのではないか?そのことは、午後のプログラムで考えたいとのこと。
・わからない人が「わからない」と言ってくれたことから、グループが立ち止まり新しい展開になったこと。
・自分の働きはたいしたことないと思っていたことに、他のメンバーからのフィードバックで救われたり、自分の働きを見直せたこと。
など・・・、たくさんが出されました。
午前のそうした体験をベースに午後は、答えのないコンセンサス実習に取り組みました。
グループの一人一人の価値観や現在の背景などが語り合いながら、一つの結論を得ることをしていただきました。
このコンセンサスの体験も重要でしたし、その後のふりかえりもとても充実されていたようです。
分かち合い後のインタビューでは、
・同じ選択でもその意味すること・視点が違うこと
・考えを比べたりすりあわせたりする中で理解し合えたこと
・午後の話し合いでは、自分が言いたいことがしっかり言えたこと
・午前と午後のグループ体験の変化に気づいたこと
・一人一人のメンバーのキャラクターがわかり、その人の働きが見えてきたこと
・1回1回のプロセスに気づくことのむつかしさ。
・他のメンバーはプロセスに気づいているのに、自分はまだまだ気づけていないということ
・体験を繰り返こと、目的をもってかかわることの大切さがわかったこと
など
たくさんの気づきを伝えてくださいました。
まさに、6人の一つのグループがラボラトリーであり、6つのグループが集まった参加者全体のコミュニティもラボラトリーであることを体感しながら、プログラムを行うことができたのではないかと思っています。
最後に、ラーニングトリオで、2日間の学びとそれを現場に生かしたいことをわかちあって、オープンエンドでプログラムが終わりました。
Twitterでもつぶやいたのですが、この2日間の講座、スポーツを終えたときのような清涼感と疲労感を味わって、昨日は、ぐっすりと眠りにつきました。