『思えば遠くに来たものだ」米国NTL研修の最終日を明日に控えて
「思えば遠くに来たものだ」歌のお題ではないですが、今回のNTLのIntervention Strategiesに参加して、明日最終日を迎えるところで、昔を振り返っています。
1977年に結婚、1979年に、南山短期大学で常勤の講師の職を得るとともに、長女有紀が誕生。人間関係科との出会いがなければ、私の人生はかなり違っていたと思います。もちろん、その前に、徳島を離れ、名古屋大学の大学院にお世話になることがなければですが・・・。恩師が亡くなられて来年三十三回忌です。この法要はしなければと思っています。
ラボラトリー方式の体験学習と出会い、1985年8月から1986年8月までマサチューセッツ大学アムハースト校に留学のチャンスを得て、1986年の2月にNTLのHuman Interaction Laboratory(いわゆるTグループ)とskiingに参加して以来、NTLのファンになりました。その夏(帰国間際)には、TPLEというラボラトリー方式の体験学習のトレーナートレーニング2週間(Tグループのトレーナーと実習タイプのトレーナーの2つの研修内容)に参加して帰りました。今から思えば、英語(特に英会話)もまともに勉強せずにアメリカ大陸に飛び込んだのですから・・ただ、その時は、楽しい学びの場であったのは間違いありません。
それから、20年、2006年にNTL主催のAn Appreciative Inquiry Approach to Designing Experience-Based Learningに久しぶりに参加、2007年には、NTL主催Theory and practice in Organization Developmentに参加するという機会に恵まれました。南山大学で文部科学省の教員GPをとり、その時に同僚がちょうど米国留学もあり、よりNTLとのつんがりが一気に深まりました。米国からSandra Janoffさんをお招きして、組織開発(OD)のホールシステムアプローチの一つであるFuture Searchを学ぶ機会を得たことも今日の流れになっています。
とりわけ久しぶりにNTLに出かけた時に、同僚が米国で迎えてくれたこと、研修の内容が、Appreciative Inquiry Approachであったことにも助けられ、参加者の皆さんからあたたかく迎えていただいたことが、英語力が純分でない自らが米国のワークショップに飛び込む後押しになったのです。本当に、あのときのメンバーに感謝です。その後、Theory and practice in Organization Developmentは、かなり厳しかったことを忘れてしまっており、今回のIntervention Strategiesへの挑戦になったのです。その間に、ファンになっているNTL InstituteのInternational Memberにもなれました。
今回の経験を、NTLの研修の一つの集大成にするつもりで、これまで私を支えてくれた多くの人たちへの恩返しとして、今後は、日本でラボラトリー方式の体験学習をしっかりと提供し広めていけるようい努力したいと考えています。その節には、みなさまよろしくお願いします。
「思えば遠くへ来たものだ」