果たして出版できるか?「プロセスエデュケーションへの道」要の図を公開!
密かと言っても、このブログに章立ても紹介しながら書いているので、何ら密かな計画ではないのですが・・・
今の大学の試験週を使って、突貫工事で、原稿を整理しています。
かなりの分厚い本になりそうなので、少し整理整頓が必要なようです。これは、私の今の研究室の大掃除の必要性と同じですが、・・・
さて、その中で、最近このブログでも紹介しましたが、ファシリテーションの働きを整理する図を再構築してみました。いかがでしょうか?
まず、ゾーンという言葉は、「コンテント・ゾーン」「プロセス・ゾーン」という言葉として使うことにしました。
今、ファシリテーターは、どこで仕事をしているのか?それを意識するために、「今、私は、コンテント・ゾーンで支援をしている!」「今、私は、プロセス・ゾーンで支援をしている!」と。
次に、ファシリテーター(Fa)には、いろいろなゾーンで、いろいろなアプローチで仕事をしていると思われます。
まず、全くコンテント・ゾーンだけで仕事している場合には、それは、メンバーでしかないでしょう。
続いて、コンテント・ゾーンとプロセス・ゾーンに働きかけるとしても、かなり課題に焦点づける、仕事を達成することを支援する場合には、それを「リーダー・アプローチ」とよんではどうかと考えています。
そして、その「リーダー・アプローチ」には、フラン・リースの言葉を借りるならば、「コントロール型リーダー・アプローチ」と「ファシリテーター型リーダー・アプローチ」があると言っていいかもしれません。
そのファシリテーターは、リーダーであり、あくまでグループのメンバーとして、グループに所属していることを前提にすればよいと考えました。
そして、本来のというか、私の考えるファシリテーターは、プロセス・ゾーンでのみ支援をする人をさそうと考えています。いわば、このファシリテーターは、Reddyさんたちのが「グループプロセスコンサルテーション」という名称で述べている働きと同じ働きをする人をさします。部外者であるファシリテーターがグループを支援するときには、はっきりとプロセス・ゾーンへの介入をすると考えればよいと考えました。
問題は、ファシリテーターがグループメンバー(内部者)である場合に、どのような働きができるのか、これがとても難しい仕事であると考えられます。
ある意味、Tグループのファシリテーターなどは、微妙な位置関係にあり、メンバーとの関係で存在や働きが変化していくことになります。そういう意味では、さらにダイナミックな視点からのファシリテーター論が必要になってくるのだろうと思います。