南山人関センター「アドバンス体験学習」第二日目プログラム
本日(2011年2月18日)、南山大学人間関係研究センター「アドバンス体験学習」の第二日目のプログラムが行われています。
朝、9時から、5つの教育スタッフチームがそれぞれの教育プログラムをプレゼンテーションされました。
いずれの発表も興味深く、そして相互フィードバックを通して学び合う体験ができました。
その中から
9:07
「新入社員研修プログラム」チームの発表
・思いのこもった力強いプレゼンテーションでした。
・体験学習の実習プログラムを2つ取り入れる興味深いプログラムの展開でした。
・体験から学ぶことの大切さを伝えたいプログラムでした。
フィードバックから
※「体験学習」という言葉を直接使うのか、違う出し方をするのか?
※ねらいに「協働の喜びをわかちあう」とあるが、その方向性を示されることへの違和感?もう少し、学ぶことを意識したねらいの設定の仕方、表現の仕方の工夫があるといいだろう。
※一連のプログラムを通して、参加者(新入社員)は何を学び、何を持ち帰るのかの検討がアルトいいだろう。
※フォローをどのようにすればよいかのアイデアも考える必要が有るだろう。
※「体験から学ぶこと」の意味とか、なぜか、何を期待しているかなどが明確になるといいだろう。
津村のコメントで話す時間はなかったが、「ダブルループ学習」としての「体験学習」の意味はあるだろうと思います。
9:41
「地域住民のつながりを創りたい」チーム
ゴールは、地域住民が声を掛け合うことができる知己づくり
・一年間の長いスパンでのプログラムの紹介がされました。
・まず、プレイベントを行い、いろいろな地域の人々が集うぷろぐらむをやること
・4月から半年、月1回をかけて、「お互いを知る」をねらいにプログラムを実施する
・後半10月から半年かけて、街をテーマにしたワークを月1回実施する
・最後にみんなでイベントを創るプログラム
フィードバックより
※おもしろそうだなあ。いいなあ・
※研修なのかイベントなのか?やはりイベント後のふりかえりをどのようにするかが大切かな。
※若者、子ども、パパママ、シルバーがグループにあげられているが、独り者が集えるような呼びかけがあってもいいのではないか。
※学区対象だけど、どのように人々に呼びかけ集まってもらえるかが大事なことになるだろう。
※地域再発見のような企画になるとおもしろいなあ。
※この活動を支えるファシリテーターのようなチームづくりが大切になるだろう。
※地域住民が集まってくれるためには、子どもが満たされることがたいせつではないかなあ。
※地域住民にニーズ把握をする調査をしながら、動機付けをすること、盛り上げていくことができるのでは。
10:18
プロジェクト「3年目を元気にするぞ!」明日から
・教育目標は、「明日から仕事を頑張るぞ!」
・モチベーションが上がるプログラム
・自立する一人前になる自覚するプログラム
・上司との事前の面談などで現状の把握をする
・コミュニケーションとリーダーシップの実習のプログラムを組み入れている
・事後のフォローとして、上司との学びのすりあわせをする
※理想と現実のギャップをどのように埋めるかの工夫
※事後のフォローのプログラムは大切だろう。一方、上司がどのように関わるかが重要で、上司が部下をどのように援助するか、支援するかを大切にする方法を考える必要が有るだろう。
※思い切って、自分たちでプログラムを作り、それに取り組むことができるプログラムも一つの方法だろう。そのことが、自分が実際にやれた感じや、自立した感じを実感することができのではないだろうか。
休憩をはさんで、2つのグループのプレゼンテーション
11:10
心のマシュマロ化プロジェクト
対象は定年間近な幹部職員のためのプログラム
目標:組織に依存していた自分の生き方を見直す
・1日半のプログラムで構成
・自己理解1「自分の価値観の特徴を知る」プログラム
・自己理解2「見えない自分を発見する。見えていない他者を発見する」プログラム
※気づいたことを受け止めることが大切なのではないかなあ
※グループワークショップなどで、変わりたいけどワークには参加したくない人がいる、それをどうするか?
※人生のいろいろな道が見えるようなプログラムが必要かな
※定年後どのように生きているのか?生きていたいのか?などのビジョンを創る必要があるのではないか?
※「組織に依存していた」という目標は、決めつかられた決めつけたような印象を受ける
※自分の生き方を肯定することが、まず大事なのではないか?関係の中で受容し合う体験が必要なのではないかなあ・・
11:45
「リーダーになっちゃた人」を対象にした研修プログラム
・タイトルは、「探求!自分らしいリーダーシップ〜はじめのいっぽ〜」
・20名ほど対象の3日間の合宿タイプで行うこと。
・①「なっちゃった自分の棚卸し」事実とその時の気持ちを探求する
・②自分のリーダーシップスタイルを知ろう:知って考える
・③自分のリーダーシップ像を考える
・④リーダーシップのはじめの一歩(3カ年計画)
・⑤3日間で自分たちのチームになっていくのを体験する
※何のためにやるのかを明確にしておかなければいけない。
※なっちゃったけど、何かをしたい、しなくてはと思っている人を対象とする前提で考えている
※チームをどんなふうにしたいのか、チーム観を考えておく必要があるのではないか
※これからのリーダーシップ像を持っておく必要があるのではないか
※企業ごとに異なる風土やリーダーに対するもとめるリーダー像や価値観が異なる参加者が集まるとこうしたプログラムは成り立つのだろうか?
※共通のリーダーシップ像、チーム観などの共通の価値観をしっかり提示すれば、プログラムの前提が明確になり、プログラムは充分成り立つだろう。
※リーダーシップを学ぶのか、リーダーとして何ができるのか、何をするのかを学ぶのか、識別する必要が有るのではないか?
※リーダーの役割を持ち、オブザーバーをおくような方法による、リーダー養成のプログラムは考えられるのではないだろうか。
まだまだ話はたくさんありましたが、記録としては書ききれません。
まずは、参加者のみなさんにお役に立つことが一番。
そして、ブログをお読みいただいた方が、プログラムを作るときの少しでもヒントになれば、幸いです。
午後からは、上記の教育プログラムの修正と、その中の一つの実習を用いたプログラムづくりを行っています。
午後7時40分の今、5つのグループの実習実施のスケジュールが確定し、いよいよ最終ディスカッションに入っています。