岐阜県立恵那高等学校で模擬授業をしてきました!

本日(2010年11月11日)、岐阜県立恵那高等学校に模擬授業で出かけてきました。
12時20分ぐらいに、恵那高校に到着。
というか、11時過ぎに到着して、近くのコンビニで昼食をとり、駐車場で、明日の授業の論文を読んで時間調整をいたしました。
今日は、実習「ブロックモデル」を計画しており、大きなブロックの箱と模造紙などを抱えて、玄関に入り、受付にて、ご挨拶。
すると、某大学の先生がインフルエンザのために来校できないので、模擬授業に11名(実際は、10名)加えさせてもらえないかとのこと。了解し、早速模擬授業の教室に担当の先生に案内され、授業の準備に行きました。
その後、会議室に、模擬授業担当で来校されている大学の教員が集合し、恵那高校の先生からのご挨拶。
13時少し前に、生徒の案内で、模擬授業の会場に入る。
13:00
教室では、生徒の言葉であいさつからはじまった。参加者は、26名(最初の申し込み16名と本日の都合で追加参加者10名)
まずは、人文学部心理人間学科が心理学と人間関係を冠している学科であること、また教育学や社会学も学べることを伝え、今日は、人間関係と心理学に関わる模擬授業をすることを話した。
ねらいとしては、「ラボラトリー方式の体験学習を用いて、「チーム活動を充実させるために大切なこと」を探求することと説明。次いで
・ラボラトリー方式の体験学習とは
・コンテントとプロセス
について簡単に説明。
13:15
実習「ブロックモデル」を実施。実施時間は35分。審査5分ぐらい。
目の前で番号を振り、26名を5グループに分けて、グループ活動を実施。生徒のみなさんは、かなり集中力があり、難しい課題に取り組まれた。また、ふりかえりも、かなり充実した時間をもってくれたようです。
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担当の先生からも、「日頃のあまりみない生徒の活動ぶりを見ることができた」などと、実習実施中にもいろいろなご意見を聞かせてくれました。
特に、突然このように学校の訪れて、グループワークをすると、私自身、学生たちの日頃を知らず、これまでの関わり方や関係と切り離し、まさに今ここでの体験として取り扱宇事になります。
よって、思いがけない生徒が活躍したり、また日頃あまり話さない人も、活動の力を借りて、新しいことに挑戦したり、生徒相互にも新しい発見をしながら、いつもと違う自分や他者に気づくことができるのかもしれません。これこそ、ラボラトリーといえるのでしょうね。
ある生徒は、実習中に課題に対してある指摘(発言)をして、それがチームにとって有効で、メンバーからすごくポジティブなフィードバックがされて、その後いつもになく、発言ができたようです。きっとメンバーからも受け入れられる感じをもてたことから、自分の居場所を見つけ、活動にいつも以上にコミットしたのでしょう。そのグループは、一人ひとりに本当に丁寧にフィードバックをされていました。すばらしい体験学習の実践の場でした。
ふりかえりの前に「体験学習の循環過程」の話をして、ふりかえりをし、分かち合いのあと、インタビューをしました。これに対しても、3人ほど、発言してくれましたが、体験からの気づきをしっかりと伝えてくれました。
ふりかえりの前に「体験学習の循環過程」の話をしたくなったのは、チームによって、達成感のあるチーム、またちょっと残念だったチームがあったので、この1回の実習の結果だけが大事なのではなく、ここから学ぶことが大事であることを伝えたかったのです。
そのためには、体験した後、その体験の中でのプロセスに気づくこと、具体的には、自分を内省すること、そして、他のメンバーを観察して気づいたことをふりかえることの大切さを強調したかったのです。そのことは、よく伝わったのではないかと思います。
インタビュー後に、グループのプロセスを見ることの話を簡単にして、ガイドブックの科目一覧を見て、人間関係プロセス論(グループ・プロセス)」の紹介されている文章を読み、今日は、その受業の1コマをやりましたということで終えました。
追加の時間として、質疑応答の時にも、2つほど質問がありました。津村がこのような授業のほかにどのような授業をしているのか?また、津村がチーム活動で大切に思うことは何か?といった、質問をしてくれました。私の方から、質問に応答する中で模擬授業中に話せなかったことも追加で話すことができました。
14:40
とにかく、すばらしい生徒でした。高校2年生とは思えないほど、人と関わることに意欲的でした。また、男女混合のチームを作りましたが、男女間の関係も、自由な感じでした。学生の最後のインタビューの中で、たまたま集まったグループであること、日頃話したことがないメンバーであったにも関わらず今日の授業を楽しめたことに彼らも驚いていました。
以上、今日の模擬授業の様子でした。
追伸:これまでにない、高校生の実習とふりかえりへの取り組みに、いい意味で驚かされました。久しぶりにすがすがしい気持ちで帰って来た高校生対象の模擬授業であったことを記しておきたいと思います。