教員免許状更新講習「学級内の人間関係づくりを体験から学ぶ」をおこないました!
昨日(10月17日:日曜日)、午前9時20分から午後4時45分まで、一日かけての教員免許状更新講習を行いました。
タイトルは、「学級内の人間関係づくりを体験から学ぶ」というタイトルで行いました。この講習は、最後に「履修認定試験」というのをやらなければならないというのが、いつもの研修と異なります。
私自身、学校の先生とともに学び合うこうした研修は幾度と体験していますが、我が南山大学で教員免許状更新講習として実施するのは初めてでした。D棟の5階の広い絨毯敷きの会場を使いました。というのも、最初は、24名の定員で申し込みを受け付けていたのですが、ありがたいことに、案内を出してすぐに定員をオーバーし、70名近い申し込みがあったそうです。そこで、急遽、定員を倍増し、50名定員で切らせていただきました。
結局、昨日の当日は、48名の参加予定者のうち、欠席者が2名で、46名の参加者で講習会を行いました。
プログラムは、
9:20
(1) 研修のねらいとスケジュール
※この研修を受けられて先生が学校に持ち帰り生徒にラボラトリー方式の体験学習を実施して頂くことと、もう一つは、参加されている先生自身の日頃の人間関係のあり方を点検することができるとよいと考えていることを伝えました。
(2) 実習「ねらいづくり」→小講義「コンテントとプロセス」
※画用紙とクレバスを使って、自分の気持ちや得意なこと、を3~4人で分かち合って頂きました。そして、「コンテントとプロセス」のお話。
11:00ぐらいまで確かかかってしまいました。休憩をとって、11:10頃から再開。
(3) グループでともに仕事をするときに起こるプロセスに気づき学ぶことを体験するグループワーク(問題解決実習) 「おもしろ村」を体験してもらいました。5~6人の8グループに分かれて頂き、グループワークを体験しました。グループワークの前に、グループメンバー相互に自己紹介をかねて、先ほど書いた模造紙のねらいを伝え合って頂きました。そして、かべに掲示。
いずれのグループの熱心に取り組んでいただきました。
結果、コンテントレベルでは、8グループ中正解できたグループは4グループでした。
そして、ふりかえり用紙に記入をしていただき、わかちあいをしました。初めてのふりかえり用紙記入&わかりあいの方が多かったことと思いますが、いずれのグループも丁寧に自己開示&フィードバックをしてくださっていました。
全体のインタビューでは、グループごとの話し合いではかなりいろいろな発見や気づきを語られているにも関わらず、あまりたくさんのメッセージを頂くことができなかったのが前年でした。
昼食を12時40分から午後1時30分までとりました。
午後は、1時30分からスタート。
(4) 午前中に伝えられなかった「体験学習の循環過程」の話し。それに続いて、VTRクローズアップ現代「脳科学で防ぐ“キレる子”」を見て頂きました。その後、津村が代表として平成17/18年度教員養成GPでの取り組みがNHKのイブニングニュースで流して頂いた時のVTRもごらん頂きました。少しでも、学校現場での取り組んでいる様子が、わかればという意図からでした。
14:15
(5) コンセンサス実習「ボランティア」を実施しました。コンセンサス(全員の合意)による集団決定の過程を通して、各自のものの考え方、価値観に気づきながら、お互いの理解を深める体験が生まれることをねらった取り組みでした。
この実習も、午前の正解のあるグループワークとは異なり、コンセンサスをえる難しさはあるものの、それぞれの思いをしっかり伝えながら、最終合意までなかなか導くことは大変でしたが、ふりかえりも含め実りある体験になったようです。
15:55
(6) 小講義「JOHARIの窓」を行い、後は、渡しているPPTのスライドの資料を見ながら、急ぎ足で、「ラボラトリー方式の体験学習」を導入するために必要なことやその効果についてお話をしました。
そして、16:20から
(7) 学びの確認(履修認定試験)を記述式で行いました。
問題は、
① 「コンテントプロセスについて」本日学習したことをもとに、説明してください。
② 体験学習の循環過程について○の中に適切な文字を記入した上で、学びの過程について開設してください。
③ あなたが考えるラボラトリー方式の体験学習の特徴を3つ取り上げ、学校教育現場での可能性について記述してください。(600字~800字を目安)
という課題を課しました。
まだ、全員分をていねいに読み切れていませんが、若干、コンテントとプロセスを反対に使われたり、4つのステップがすべて書ききれなかった方もいますが、多くの方は、ラボラトリー方式の体験学習の学校現場への適応の可能性をいろいろな角度から語ってくれています。
こうした記述も、もう少し整理しながら、また、私自身の学びに結びつけ、現場での活用可能性を私自身がさらに探究していきたいと考えたい次第です。
スタートもそうでしたが、参加の先生方には椅子の片付けまで協力をしていただき、無事に教員免許状更新講習を終えることができました。
それにしても、ハードな一日になったことは間違い有りません。