今日は、高木慶子さんをお迎えして講演会「悲嘆について学ぶ」
今日は、午後6時から、上智大学グリーフケア研究所長高木慶子さんをお招きして、南山大学人間関係研究センター主催で講演会を開催しました。
ご自身の体験をもとに、とても有意義なお話しを伺うことができました。
グリーフケアに関して本当にたくさんの経験をお持ちである高木さんを知ることができました。
病院へのお見舞いには、たくさんのお花はいらない。一本の小さな花で。そして、仲間でお見舞いに行くのではなく、一人で。何回も。「あなたのことは忘れていませんよ!」という気持ちを込めて。
ターミナルケアの中で、インフォームドコンセントが成り立っているのは意外に少ない。医者から聞かされても、自分が聴きたくないことは聴かない私たち。・・確かに。
そして、自分の余命が少なくなっているのは、他者からの話よりも、自分の身体が教えてくれるとのこと・・・これも納得。
尼崎JR脱線事故での大きな出来事。被害者一家族に、JRの職員が二人つき、対応をしたとのこと。実は、被害者に悲嘆のケアが必要なだけでなく、このJRの職員(いわば、加害者)にも悲嘆のケアが必要な状況に追い込まれているとのこと。いずれにも、ケアが必要とのこと。これも納得・・・
悲嘆の中にいるときに、何の慰めも無用。ただ、そばにいる。ただ、全面的に受け入れる。あなたを認める。そばにいること。それだけでよい。それだけかできない。
すべての私を認めてくれること、受け入れてくれること、支えてくれること、このことが私が生きる糧になる。
貴重な話がたくさん聞けました。
最後の話、子どもを亡くしたご夫婦の話。ご主人が亡くなるときの奥様の言葉と二人の関係。
あなたがいてくれたからこそ、今がある。
こんな夫婦であり続けたい・・・