Reddyさんのグループプロセスコンサルテーション(11)
本日、大学にて、来週のチャックさんの「グループプロセスコンサルテーション」の講座の資料ファイルの作成のお手伝いをしました。Reddyさんの「Intervention Skills」の著作がかなり中心的な資料になっているようです。ちらっとですが、そうした資料を見ると、ここで、このように書き込んでいることに尻込みをしてしまう私がいます。来週の講座に事務局としてお手伝いした後で、ゆっくり勉強し直し、再度、グループプロセスコンサルテーションの紹介をしていきたいと思います。
今日は、グループプロセスノームの発達について少しだけ触れておきたいと思います。前回に書きましたが、私たちのグループのメンバーに影響を与えるグループダイナミックスとして、グループノームがあります。このノームを見つけ出すこと、そしてそのノームを点検し、よりクリエイティブなノームを創り出すことができれば、グループは効果的になるのだろうと思います。
そのグループノームがどのように発達するのか、Reddyさんは、モデルを図示しています。それによる、
【メンバー個人の特性】と【組織文化】が、【グループの特性(nature)】に影響を与え、それが【課題の特性(nature)】に影響を与え、その結果【プロセスノーム:タスクに関わるノーム&メインテナンスに関わるノーム】が生まれると考えているのです。
【プロセスノーム:タスクに関わるノーム&メインテナンスに関わるノーム】を見つけ出すこと、気づくことが大切になりますが、それに影響を与えているであろう、以下の4つの要素の点検も必要になるのでしょう。
【メンバー個人の特性】
グループメンバーが問題解決や意志決定をする際に、個人のヒストリーやパーソナリティなどが影響するでしょう。FIRO-Bなどのパーソナリティテストなどによる認知スタイルや欲求などを点検することも一つの方策です。
【組織文化】
それぞれの組織がもっている文化が、グループに影響を与えることは十分理解できます。すなわちメンバーが行動したり思考したりするありように組織の文化が影響をするでしょう。
【グループの特性(nature)】
グループのサイズとか、メンバーの構成の仕方とか、マネージャーとかがグループの中にいるのか、グループへの参加の仕方は自発的か、グループの中にいる魅力は?などさまざまなグループに関わる要因がノームの形成に影響を与えることになります。
【課題の特性(nature)】
今やろうとしている課題は組織の中でどのような位置づけか?重要か?それともさほどでもないか?課題/目標は明確か、曖昧か?課題を達成する時間は?など、グループの課題に関わる要素のチェックも大切になるでしょう。
それらの要因が、今のグループのプロセスノームを創り上げていると考えるとよいと、Reddyさんは言っているようです。あくまでも私の理解ですが・・・